今朝はぐずぐず寝坊とともに、早起きしてやろうと思っていた宿題を失念して、朝から何度も教科書の音声を確認する羽目に。
ザイコクラスに向かったのは終わりかけの11時半過ぎで、もう誰もいないだろうと思って向かったものの、今日は沢山人がいた。
さらには珍しくザイコもまだ残っていた。
しかし、ワークはもう最終段階で、各々組毎に好きなトレーニングを試していたので、割り込まずにボールを使ってマッサージすることにした。アーニャがまた来ている。仕事休みだったのかな。
今日はフカフカのミーシャがいなかった。
クラスが終わっていようとも、何となく道場に行こう、という気分になるから不思議だ。
2年前道場に1週間ほど通った時は、「床汚なそう」とかそんなことばかり気にかかっていた。自分が通ったら毎日掃除するのに、とか。
毎日通っている今は、皆がシャツで床を掃除しているのがよくわかるせいか、気にならなくなった。
むしろ、本部の廊下を歩くうちに、朝家を出てСкаковая通りを歩いているうちに、心が落ち着いていく。
本部のあるスカコバヤ通りは、大通りのレニングラツキ通りから一本入ったところにある。住宅街や他の道場があったり、博物館らしい建物もあるけれど、緑が多く静かだ。
大通りはやはり排気ガスの匂いがしてなかなかつらい。駅前のように人通りがあると、今度は喫煙率が非常に高いため、タバコの臭いがするので、そこまで人通りがないこの通りは、朝は静かで良い通り道になる。
ボールを使ってゴロゴロした後、スティックを使ってワークをしていた組に入れてもらう。でも昨夜同様、「スティックに意識がいっている。彼をとるんだよ」と仲間から注意。難しいなあ。感じてるつもりなんだけど、動かない人は動かない。つまり手が空っぽなのだろう。そうなると、うまくいっている時は相手が付き合ってくれているだけなのかなあ、とか余計なことを思ってしまう。今日は特にザイコとのワークなし。
今日の昼は朝食が遅かったので朝兼昼。プラス、本部の食堂でスープとサラダ、130P。

夜の大サーシャクラス。
なんで今日も出でてしまったかといえば、前回のクラスがよかったからだった。こういうクラスならぜひ、と思って出てみたら、なんと今日はストライク系テイクダウンだった。ストライクに限ったものではなかったけれど、このクラスは「Fight club」であり、大サーシャ学園であることを思い出した夜になった。

自分のやりたくないことには「нет」という。
直前に池さんと約束したので、「私はやりません」ときっぱりいってみたものの、「なんで?私はモンスターじゃないのよ」…云々というベテランの彼女に負けて、ワークを続けることに。顔は避けてもらい、鳩尾もやめてもらったけれど久しぶりで涙目に。特にこのクラスは男性陣が私を避けたがっているので、彼女がきてくれてよかった、と思ったのもつかの間、反省会へと一変する。
今も猫にベッドをとられて眠れず、これを書いている。猫にさえ、そこはだめと言えないなんて…でも癒される…
●概ね次の内容
・走る(前、後ろ)
・走る(前、後ろいずれで、手を前にまわしながら。後ろに回しながらの2パターン)
・大サーシャのカウントでプッシュアップ、スクワット
・2人組で、1人がプッシュ、1人が受けながら両肩を丸め、足を使ってバランスをとってプッシュしてくる人をテイクダウン。
(テイクダウンする方は、プッシュしてくる人の体重を感じなくなったら動くこと。)
・2人組で、右10、左10を2セットで軽く腹部にストライク
・2人組で、攻めてくる人に対してストライク風なプッシュでテイクダウン
・同上、ストライク風な攻めにストライクまたはキャッチしてテイクダウン
・最後に10回ずつプッシュアップなど4種類やって感想タイム
(大サーシャに、「ワーク以外のこと考えたらリラックスできるよ」といわれて笑われる)
*合間に大サーシャのデモ。ただ、ストライクというより、やはり身体のつながりで崩している感じがした。
なんだろうか。
大サーシャの動きは本当に参考になるのだが、クラスにはある種の「フォーム」が存在する。両腕を常に挙げた、ファイティングポーズのような。練習の一環でそういう指示があるのだけれど、しかしザイコクラスではそういったものは存在しない。サーシャも、おそらくそういう指示はしていなくて、「今はこうして」と示しているだけらしいが、レギュラーメンバーからはそのポーズを勧められることが多い。
彼女いわく、「あなたのこれ(相手を攻めるプッシュ)、fightじゃないわ…ただの繰り返しの練習じゃない。これはfightなのよ。動きを止めないで、動き続けて!ずっと!ほら肩が上がってるわ。上げないで。あなたはこの範囲が肩をあげないでプッシュできる位置でしょ(私のお腹の真ん中)。こんなんじゃ強いストライクにならない。姿勢は常にまっすぐ、動き続けて!」と。
彼女はファイティングポーズで姿勢よく、いつでも顔に打ち込めるように構えているし、たまにまともなプッシュをした瞬間には凄いやつ(手加減してくれてるけど)が来ることも分かっているので、注意しつつ続ける。ファイティングポーズは肩を上げていることにはならないのかしら、と思ったが、突っ込まず。
日々参加者を見ていると、複数のクラスに出ている人、大サーシャだけの人、ザイコチームなど、なんとなく顔ぶれがわかってくる。どうみてもこのクラスは巨人とマッチョが多い。小柄な彼女はこの中で鍛え上げてきた兵だから、半端ない。
どのクラスに出ても、ストライクや上からの攻撃への恐怖を、なんとかならないかなあとずっと思っている。
これはMoscowにきた理由の一つでもある。
これだけ小さいと、自分より小さい人なんていない。でも「受けたけど痛くないぜ!!」ではなくて、そんな目に遭わなくて済むようになった時であり、上背のある人が「攻撃しよう」とした時点で「その前」に対処できる時…ミカエルのような。そんなイメージ。
2週目に入り、今日を経て、やはりザイコのクラスに集中して磨こうと思った。
キッズクラスに出た時、初めて「これは負けないぞ」と感じた。
(ああ、自分と対峙している人達は、こんな感覚でワークをやっているのか)と知った。
生まれ持ったような自信だった。
子どもの手は細くて柔らかい。ムキになってかかってくるけど、下手をしなければ負けることはない。
その力の方向も純粋でまっすぐでわかりやすい。自分とやっている人の擬似体験をしているような感覚だった。
子どもにどうされたら、自分は怖いと思うだろうか。
考えることじゃないんだけど…身体をとられたら、やはり難しいと感じるはずだ。
うーん。
(2017.10.11)